“走書”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はしりがき90.0%
はしりが10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そう思ったので、その紙丸かみだまひらいてみると、果して中には鉛筆の走書はしりがきでみっしり何か書いてある。五郎はおののく胸を押えながら読んだ——そこには驚くべき文字があった。
劇団「笑う妖魔」 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
一彦がその手帳をうけとって、大尉の走書はしりがきをよんでみますと、次のようなことが書いてあります。
怪塔王 (新字新仮名) / 海野十三(著)
祐吉はなお四辺あたりを注意深く見廻してから、さっき拾った手帖を取出してペラペラとめくって見た。——何年となく使古つかいふるしたもので、中には乱暴な鉛筆の走書はしりがきで、仮名ばかりが並べて書いてある。
天狗岩の殺人魔 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)