赤髪あかげ)” の例文
旧字:赤髮
そこの角から赤髪あかげ子供こどもがひとり、こっちをのぞいてわらっています。おい、大将たいしょう証書しょうしょはちゃんとしまったかい。筆記帳ひっきちょうには組と名前を楷書かいしょで書いてしまったの。
イーハトーボ農学校の春 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
長い赤髪あかげを、モシャモシャさせながら、何だかペチャクチャしゃべくっては、私達に笑いかけた。小屋の柵のまえに、鉄砲をかついでゆききしている日本の番兵は、彼等の胸くらいしか、が届かなかった。
戦争雑記 (新字新仮名) / 徳永直(著)
栗色髪のひとなるか、赤髪あかげのひとか、金髪か
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)