“賤夫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しずのお33.3%
せんぷ33.3%
ラツツアロオネ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
千束町の喜熨斗きのし氏の舞台へ、私と、浜子と鼓村さんと翠扇さんとが集った時、猿之助役の大臣おとどの夢の賤夫しずのおと、翠扇役の夢に王妃となる奴婢みずしめとが、水辺みずのほとりに出逢うところの打合せをした。
朱絃舎浜子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
略奪から賤夫せんぷが生まれる。敵によって糧を得よといういやしむべき格言は、この種の癩病らいびょうやみを作り出した。それをなおすにはただ厳酷な規律あるのみである。
五六人これに乘りて、背後には襤褸ぼろ着たる小兒をさへ載せ、又この重荷の小づけには、網床めくものを結び付けたる中に半ば裸なる賤夫ラツツアロオネのいと心安げにうまいしたるあり。