“賢愚”の読み方と例文
読み方割合
けんぐ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
むろん人間にんげんには、賢愚けんぐ善悪ぜんあく大小だいしょう高下こうげ、さまざまの等差とうさがあるので、仏教ぶっきょう方便ほうべん穴勝あながちわるいものでもなく、まよいのふかものわかりのわるいものには
意志さえ堅固けんごなれば、賢愚けんぐを問わず、百難前にせまっても、これをおかして断行する。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
材料の良否は人の賢愚けんぐ善悪にも等しいもので、腐ったようなさかな、あるいは季節はずれのあぶらを失ったさかななどは、魂の腐った人間に比すこともできれば、低能あるいは不良に比すべきもので
味覚馬鹿 (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)