“穴勝”の読み方と例文
読み方割合
あながち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
むろん人間にんげんには、賢愚けんぐ善悪ぜんあく大小だいしょう高下こうげ、さまざまの等差とうさがあるので、仏教ぶっきょう方便ほうべん穴勝あながちわるいものでもなく、まよいのふかものわかりのわるいものには
隣のへやに忍んでいる時と、あまり区別のないほど落ちついた女だという事を見出した宗助は、それから推して、御米のひっそりしていたのは、穴勝あながち恥かしがって
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
紅葉はあかいといったところで、穴勝あながちに紅ばかりではないというそれだけの句である。
俳句はかく解しかく味う (新字新仮名) / 高浜虚子(著)