こう)” の例文
この句の詩情しているものは、やはり前の「ねぎこうて」と同じである。即ち冬の寒い日に、葱などの流れている裏町の小川を表象して、そこに人生の沁々しみじみとした侘びを感じているのである。
郷愁の詩人 与謝蕪村 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
ねぎこうて枯木の中を帰りけり
郷愁の詩人 与謝蕪村 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)