“貯蓄”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たくわえ36.4%
たくはへ27.3%
ちょちく13.6%
たま9.1%
ちよちく9.1%
とつとき4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
役所はめられ、眼はとうとう片方が見えなくなり片方は少し見えても物の役には立たず、そのうち少しの貯蓄たくわえはなくなってしまいました。
女難 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
俺も少しばかりの貯蓄たくはへをすつかり費ひ果して、竹刀削りの内職で命をつなぐやうな目に逢つてゐるが、一年ばかりの間散々面白い思ひをしたから、あの女を
僕はかつて精力の貯蓄ちょちくなる題のもとに、精神の力も貯蓄すべきことを論じたことがあったが、感情の貯蓄についても同じようなせつをときたい。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
『いや、うで無いて、余程よつぽど貯蓄たまつたちふぢや有りませんか。』
執達吏 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
井筒屋に入る前から相當の貯蓄ちよちくがあり、白山に一軒の家まで持つて、女房ともめかけともつかぬ女を、相當以上に暮させて居るとわかりました。
根津の廓からの流丸それだまならずば権君御持参の高帽子、と女中はてん/″\に浮立つゝ、貯蓄とつときのイラツシヤイを惜気もなく異韻一斉さらけだして、急ぎいでむかへて二度吃驚、男は純然たる山だし書生。
上野 (新字新仮名) / 永井荷風(著)