“西漸”の読み方と例文
読み方割合
せいぜん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その同年(千八百四十六年)米国は南墨西哥メキシコを攻め、その明年西部カリホルニヤにおいて、金鉱を発見す。西漸せいぜんいきおい日一日よりも急なり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
前述の如くアレキサンダー法王の分割により西班牙人は西方を我が領土として進んだがために米国に渡り、その後なお西漸せいぜんして太平洋を横切って比律賓群島に達した。
東西相触れて (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
勃興的ぼっこうてき気運に向いつつあった日本の文化的使命と、海外からの西漸せいぜんの風潮などについて、時代の活眼を与えてくれた恩人は、実に、彼にとっては主君であり師でもあった、故信長なのであった。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)