衣嚢ポケツト)” の例文
あいちやんはうさぎ襯衣チヨツキ衣嚢ポケツトから時計とけい取出とりだして、面白おもしろさうにそれをいてしまうなんてことを、れまでけつしてたことがないわとこゝろ一寸ちよつとおもひました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
小形の聖書バイブルが何日でも衣嚢ポケツトに入れてあつた。
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
『おまへほかなに衣嚢ポケツトつてるの?』として、あいちやんのはう振向ふりむきました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
帽子屋ばうしや沈默ちんもくやぶりました。『何日いくにちだね?』とつてあいちやんのはう振向ふりむき、衣嚢ポケツトから時計とけいし、不安ふあんさうにそれをながめて、時々とき/″\つてはみゝところへそれをつてきました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)