つき)” の例文
魯威インドにふるふ時は、東洋の諸国自から漸々その害を蒙らざるを得ず。此時に至らば米国は直に“カナダ”を奪ひ、海軍を以て英の“アイルランド”をつきて之を取るべし。
黒田清隆の方針 (新字新仮名) / 服部之総(著)
川上の方から瀬をなしてながれて来る水が一たび岩石と粘土からなる地層につき当つてそこに一つのふちをなしてゐたのを『葦谷地よしやぢ』と村人がとなへて、それは幾代いくだいも幾代も前からの呼名になつてゐた。
念珠集 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
忽ち余の傍腹を斜めに背後の方からつき刺したものがある、余は咄嗟の間にそうまでも思い得なんだけれど不意に傍腹へ鋭い痛みを感じ、其の所へノメッて了った、傷は爾まで甚いとも思わぬけれど
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
お后はお后らしく膝をおつきになるように、8945
あなた譃っつきで、罪滅ぼしに来たのだわ。