“蠑螺”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さざえ63.6%
さゞえ18.2%
さざい9.1%
ゐもり9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これからが髑髏洞カタコンブの奥の院である。門をはひつて右に折れるとほらの屈曲は蠑螺さざえ貝の底の様に急に成り、初めて髑髏どくろの祭壇が見られる。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
蠑螺さゞえは鳴くといふではありませんか、で
〔編輯余話〕 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
と、十軒店じっけんだなの治郎さんの、稲荷鮨いなりずしが流してくるようにならなければ、おでんやや、蠑螺さざい壺焼つぼやきやも出なかった。
彼女は、その封筒の端をソツと、醜い蠑螺ゐもりの尻尾をでも握るやうに、摘み上げながら、父の部屋へ持つて行つた。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)