“蛹虫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さなぎむし50.0%
ようちゅう50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
天鵞絨ビロードのように、手障りの柔らかな青い葉が、互い違いになって、柱のような茎を取りまいて居る、此柱の頭から、つぼみが花傘なりにむらがって、蛹虫さなぎむしの甲羅のように、小さく青く円くなっている。
菜の花 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
彼の註文ちゅうもんすることは、神が何故に人間を、昆虫のように生態させてくれなかったかと言うのである。昆虫の生態は、幼虫時代と、蛹虫ようちゅう時代と、蛾蝶がちょう時代の三期に分れる。
老年と人生 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)