蛇管じゃかん)” の例文
「ああ、もうすこしだ、もうすこしだ」といって蛇管じゃかんの中をのぞいてみたり、「これならきっと夜明けまでに元の世界へもどれるわ」
四次元漂流 (新字新仮名) / 海野十三(著)
Aは銅で作った箱で、中に酒精を満たし、その中に銅の蛇管じゃかんを挿入し、蛇管の中に液体空気を通して酒精を冷すのである。この銅箱の底は下の木箱内に露出している。
(新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
いくつかの台があり、その上にいろいろの形をしたレトルトやビーカーや蛇管じゃかんが、それぞれの架台の上にのっている。たくさんのびんがある。
時計屋敷の秘密 (新字新仮名) / 海野十三(著)
中央に大きな台があって、その上にごたごたと実験用の器具やガラス製のレトルト、ビーカー、蛇管じゃかん、試験管などが林のように並んでいた。三人の椅子は、その台の前にあった。
ふしぎ国探検 (新字新仮名) / 海野十三(著)
大きな実験台が、入口と対頂角をなしたところにすえてあり、電気の器具がならび、その向う側には薬品の小戸棚を越えてレトルトや試験管台や硝子ガラス製の蛇管じゃかんなどが頭をだしていた。
四次元漂流 (新字新仮名) / 海野十三(著)