“藤様”の読み方と例文
読み方割合
とうさま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お梶 あれ、藤様とうさまでござりましたか。いかい粗相をいたしました。御免下さりませ。(すぐ去ろうとする。ふと、気が付いたるごとく)
藤十郎の恋 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
お梶 藤様とうさまとしたことが、また真面目な顔をしてなんぞ、てんごうでもいうのじゃろう。(いざり寄りながら)こう進んだが、なんの用ぞいのう。
藤十郎の恋 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
お梶 (男の去らんとするに、気が付いて)藤様とうさま! 藤様!(と低く呼びながら、追いすがろうとする)
藤十郎の恋 (新字新仮名) / 菊池寛(著)