“薬籠持”の読み方と例文
読み方割合
やくろうもち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうかといって、野幇間のだいこの仙公にはりている。薬籠持やくろうもちの国公は律義りちぎなだけで気がかず、子分のデモ倉あたりは、気が早くって腰が弱いからいけない。
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
先生は少しもひるまず、最後までそれを説伏するの意気込みは勇ましいもので、自分にしてからが、上様だとか、公方様くぼうさまだとかいう口の下から、現在自分が世話になっている大切の薬籠持やくろうもちに対しては
大菩薩峠:22 白骨の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
思えば先生もツマらない約束をしたものですが、先生としては大得意で、天晴あっぱれの名案を考えたつもりで、やがてこの席を終り、薬籠持やくろうもちの国公を伴って、都大路をしゃならしゃならと歩み出しました。
大菩薩峠:22 白骨の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)