“葛籠笠”の読み方と例文
読み方割合
つづらがさ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と小首を傾けて、その時、この阿弥陀沢の頂きを急ぎ足に来かかった葛籠笠つづらがさが、はたと、草鞋わらじを停めた。
煩悩秘文書 (新字新仮名) / 林不忘(著)
あみだ上りはみなつづら笠、どれがさまやらぬしじゃやら——この文珠屋も、葛籠笠つづらがさをかぶっていたから、あの時は顔容かおかたちは見えなかったが、こうして素面に日光を受けたところは——。
煩悩秘文書 (新字新仮名) / 林不忘(著)
葛籠笠つづらがさに隠れて相手の顔は見えず——今七年振りに初めて見る江上佐助である。
煩悩秘文書 (新字新仮名) / 林不忘(著)