葉鉄ぶりき)” の例文
旧字:葉鐵
それから東京市の街燈を請負うけおって、初めて設けたのは、例の吉原の金瓶大黒の松本でした。燈はランプで、底の方の拡がった葉鉄ぶりきの四角なのでした。
江戸か東京か (新字新仮名) / 淡島寒月(著)
先生は大抵私に水注みづつぎの役を吩咐いひつけられる。私は、葉鉄ぶりきで拵へた水差を持つて、机から机と廻つて歩く。
二筋の血 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)