“萩重”の読み方と例文
読み方割合
はぎがさ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あのをとこうまつたをんなと一しよに、關山せきやまはうあるいてまゐりました。をんな牟子むしれてりましたから、かほはわたしにはわかりません。えたのはただ萩重はぎがさねらしい、きぬいろばかりでございます。
藪の中 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
あの男は馬に乗った女と一しょに、関山の方へ歩いて参りました。女は牟子むしを垂れて居りましたから、顔はわたしにはわかりません。見えたのはただ萩重はぎがさねらしい、きぬの色ばかりでございます。
藪の中 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)