荷物橇にもつぞり)” の例文
その間に汽船の警笛が、耳の底にみこむように聞こえている。空荷になった荷物橇にもつぞりが、大きな鈴をのどにぶらさげて毛の長い馬に引かれながら何台も何台もおせいのそばを通りぬけた。
星座 (新字新仮名) / 有島武郎(著)