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茫漠
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ぼんやり
ふりがな文庫
“
茫漠
(
ぼんやり
)” の例文
御米
(
およね
)
は
又
(
また
)
立
(
た
)
ち
上
(
あが
)
つて、
洋燈
(
らんぷ
)
を
手
(
て
)
にした
儘
(
まゝ
)
、
間
(
あひ
)
の
襖
(
ふすま
)
を
開
(
あ
)
けて
茶
(
ちや
)
の
間
(
ま
)
へ
出
(
で
)
た。
暗
(
くら
)
い
部屋
(
へや
)
が
茫漠
(
ぼんやり
)
手元
(
てもと
)
の
灯
(
ひ
)
に
照
(
て
)
らされた
時
(
とき
)
、
御米
(
およね
)
は
鈍
(
にぶ
)
く
光
(
ひか
)
る
箪笥
(
たんす
)
の
環
(
くわん
)
を
認
(
みと
)
めた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
御米はまた立ち上って、洋灯を手にしたまま、
間
(
あい
)
の
襖
(
ふすま
)
を開けて茶の間へ出た。暗い部屋が
茫漠
(
ぼんやり
)
手元の灯に照らされた時、御米は鈍く光る
箪笥
(
たんす
)
の
環
(
かん
)
を認めた。
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
茫
漢検1級
部首:⾋
9画
漠
常用漢字
中学
部首:⽔
13画
“茫漠”で始まる語句
茫漠性