苟且かり)” の例文
併しながら庄次はさういふ仲間と表面は甚だしい疎遠ちがいはなくてもそれに感染かぶれるやうなことは苟且かりにもありませんでした。
白瓜と青瓜 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
馬鹿ばかだな、苟且かりにも主人しゆじんが呼んだら、なに御用ごようでもりますかと手を突いてふもんだ、チヨツ(舌打したうち)大きな体躯なりで、きたねえ手のあかを手のひらでぐる/\んで出せばくらゐ手柄てがらになる
にゆう (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)