えら)” の例文
母「汝口がえらいから人中へ入って詰らねえ口利いては旦那様の顔に障るから気イ付けて能く柔和おとなしく慎しんでてこうよ」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
海「えらい事を知っているな、困ったな、いわ知られた上は是非がないが、あれは一寸ちょっとその只ほんの気晴しに女子おなごを愛すので、楽しんで淫せずでな」
えらい事を云うなア、呆れて物が云われん、ようまア考えて見なされ愚僧わしなんじゃと思って、愚僧わしは袈裟法衣ころもを着る出家ではないか、仮令たとい留守居でも真堀の定蓮寺で、今は破れてももとは大寺じゃ
海「いてえな、本当に縛るのか、えらいな、どうも」