いやしく)” の例文
れどいやしくも之れより大いに雄飛発展せんとする日本帝国に、斯かる腰抜主義の実行と流行とは真平御免なり。
警戒すべき日本 (新字旧仮名) / 押川春浪(著)
男子いやしくも志を立てて生活の戦場にで人生に何等かの貢献をこころみんと決したる上は、たとえはらわた九たび廻り、血潮の汗に五体はひたるとも野に於いて、市に於いて、すきに、くわに、剣に
美人画の五渡亭国貞ごとていくにさだ、風景画の一立斎広重いちりゅうさいひろしげ、武者絵の一勇斎国芳いちゆうさいくによしと名人上手簇出ぞくしゅついきおいに駆られて、天保年間の流行は、いやしくも絵心あるものは、猫も杓子も、いや国主大名から、質屋の亭主
彼らの仲間内ではいつになっても官位をばいやしくもしなかったのである。