苔清水こけしみず)” の例文
社家のかどを離れた自来也鞘の侍は、神主へ一応の念を押してから、安心したように、そこからなお、右折左折、苔清水こけしみずに濡れた石段を上って、やがて、神さびた額堂の方へスタスタと歩いて行く。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)