花縅はなおど)” の例文
その中から矢が二本出ている。鼠色ねずみいろの羽根と羽根の間が金箔きんぱくで強く光る。そのそばによろいもあった。三四郎は花縅はなおどしというのだろうと思った。向こう側のすみにぱっと目を射るものがある。
三四郎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)