船櫓せんろ)” の例文
敵はその辺りを中枢ちゅうすうとして水陸に充満していた。船櫓せんろの鳴るところ旗ひらめき、剣槍のかがやくところ士馬のこえふるい、草木もこぞって、国を防ぐためにおののいているかと思われた。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)