船楼ふなろう)” の例文
「それで、余の船出も心安い。何かのことども、江戸表へ立ち廻った節上屋敷かみやしきの重役どもに、計ろうて貰うがよい」と座を立って、三位卿と共に船楼ふなろうおばしまに立つ阿波守。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)