“舳(ヘ)” の例文
周防の娑麽(サバ)の魁師神夏磯媛(カムカシヒメ)は、天子の使ひ来ると知つて、磯津(シツ)山の賢木(サカキ)を根こじにし、上枝(ホツエ)に八握(ヤツカ)ノ劔、中枝(ナカヅエ)に八咫(ヤタ)ノ鏡、下枝(シヅエ)には、八尺瓊を掛けた上に、素幡(シラハタ)を船の舳(ヘ)に樹てゝ
幣束から旗さし物へ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
はしきやし我が夫(セ)の君を、かけまくもゆゝし畏し、住(スミ)ノ吉(エ)の現人神(アラヒトガミ)の、舟の舳(ヘ)にうしはき給ひ、着き給はむ島の崎々、より給はむ磯の崎々、荒き波 風に遭はせず、つゝみなく、病あらせず
相聞の発達 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)