“胴丸”の読み方と例文
読み方割合
どうまる100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さても伊那丸いなまるは、小袖こそでのうえに、黒皮くろかわ胴丸どうまる具足ぐそくをつけ、そまつな籠手こて脛当すねあて、黒の陣笠じんがさをまぶかにかぶって、いま、馬上しずかに、あまたけをくだってくる。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その同勢三四十人のなりすさまじさと申したら、悪鬼羅刹あっきらせつとはこのことでございませうか、裸身の上に申訳ばかりの胴丸どうまる臑当すねあてを着けた者は半数もありますことか
雪の宿り (新字旧仮名) / 神西清(著)
丈「此間こないだ大工の棟梁が来て、家根やねの事をお話したから、其の事だろうと思っていましたが、何しろお話を聞きましょう、これ胴丸どうまるの火鉢を奥の六畳へ持ってけ」