“籠手”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こて96.9%
ごて3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
申分の無い普請で、部屋の外、納戸なんどになつて居る板敷の長四疊には、めん籠手こて塗胴ぬりどうや、竹刀しなひなどが、物々しくも掛けてあるのです。
革のこなし方が実に見事で、一朝にして生れた仕事でないのを想わせます。面頬めんぼおどう籠手こてもしばしば見とれるほどの技を示します。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
私は弓籠手ごてを持っていず、また矢が絃を離れる時日本風に弓をひねることができないので、その後二週間も手首が赤くすりむけていた。
肌着は浅黄羽二重あさぎはぶたえの綿入、鎖帷子くさりかたびらを着こみ、茶裏の黒小袖の袂を短く縫いこみ、両臂りょうひじには一重差ひとえざしの甲無し籠手ごてき、大真田おおさなだたすきをかけ、鎖股引くさりももひき陣草鞋じんわらじ
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)