“肺尖加答児”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はいせんカタル66.7%
はいせんかたる33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
肺尖加答児はいせんカタルで、医者から休学を勧められた、と言つた。肺、と云ふ言葉で、幾は顔にこそ出さなかつたが、ぎくりとした。今迄とは別な意味で、鳥羽家の子、と云ふことが頭をかすめた。
鳥羽家の子供 (新字旧仮名) / 田畑修一郎(著)
叔父は自分では肺尖加答児はいせんカタルだと称していた。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
肺尖加答児はいせんかたるも間もなく治癒ちゆするだろうから、折角始めて得た子宝こだからのことでもあり、流産をさせないで其のまま、正規分娩にまで進ませていいのだ。
恐しき通夜 (新字新仮名) / 海野十三(著)