“耘”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くさぎ45.5%
うな45.5%
すき9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二年前両親にいなれ、いと心細く世を送れる独身者なり、彼は性質素直にして謹み深く、余の壮年のごとく夜遊びもせず、いたずらなる情人も作らず、家に伝わる一畝の田を旦暮たんぼに耕しくさぎ
空家 (新字新仮名) / 宮崎湖処子(著)
平助はその後を鍬でうないながら、草木の根を土から選り分けて、それを荒地の片隅へ運んで、小高い塚を築いていった。
土地 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
最後の一すきの土を墓穴へかぶせてしまって、お終いの挨拶がすむと、父子おやこはゆったりした歩調で家の方へ帰って行ったが、その一歩一歩がひどく大儀そうであった。二人とも無言だんまりで歩いていた。
(新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)