老婆ばば)” の例文
今はせたる傘屋の先代に太つ腹のお松とて一代に身上しんじやうをあげたる、女相撲おんなすまうのやうな老婆ばばさま有りき、六年まへの冬の事寺参りの帰りに角兵衛の子供を拾ふて来て
わかれ道 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
せわしげに老婆ばばが問うに源太かろく会釈して、まあよいわ、遠慮せずと此方こちへはいりゃれ、わざわざ夜道を拾うて来たは何ぞ急の用か、聴いてあげよう、と立ち戻れば、ハイハイ
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
老爺じじ老婆ばば
百姓仁平 (新字新仮名) / 今野大力(著)