“縡切”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ことき95.7%
ことぎ4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ドカドカ雪崩なだれ込んだ子分たち、親分溝口屋鐘五郎が、あけに染んで縡切こときれた姿を見ると、さすがに乱酔の酒もさめてしまいます。
そのさむらいのかおは蝋のように変じて、道庵に抱えられながら、虫の息が、ついに断末魔の息となり、やがて眠るが如く縡切こときれてしまいました。
大菩薩峠:19 小名路の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
これも縡切ことぎれたか、自業自得とは云いながら二人ににん舟人ふなびと死別しにわかれ、何処どことも知れぬ海中に櫓櫂もなく、一人ひとりにて取残されしはなんたる不運ぞ、今この吉藏が臨終いまわ一言いちごん
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)