“絹漉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きぬごし50.0%
きぬご50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
... 少しお入れなさい。長く煮ても決してが立ちません。普通なみのお豆腐でも絹漉きぬごしのように柔くなります」妻君「オヤそうですか、私どもでは湯豆腐をします時曹達そうだか塩を ...
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
「そうだ、桐島さんだ、何時いつ胴忘どうわすれをしましてね、で、絹漉きぬごしは、ちりか何かになされるので」
黄灯 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
要するに貴方の書き方は絹漉きぬごし豆腐のように、又婦人の餅肌もちはだのように柔らかなのです、上部ばかり手触りが好いのかと思うと、中味迄ふくふくしているのです。
木下杢太郎『唐草表紙』序 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そして、内蔵助が、念に念を入れた上の絹漉きぬごしでふるいにかけたような人々のみが、水もらさぬ用意のもとに、緻密ちみつな聯絡をとり合って、江戸表に深く脚を入れていた。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)