絨毯じうたん)” の例文
蝋燭はなかつたが、からのぼんやりした光が、とき/″\、張り壁や、絨毯じうたんや、窓掛や、光つてゐるマホガニの家具を明かにした。
和蘭オランダ風と言ふか、平次には見當もつきませんが、疊の上に異樣な模樣を織り出した絨毯じうたんを敷いて、唐木からきの机、ギヤマンの鏡
池畔はすすきが密生してゐた。池といつても水は涸れ涸れで一面絨毯じうたんを敷詰めたやうに、苔のやうな草で蔽はれてゐた。
霧ヶ峰から鷲ヶ峰へ (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)