きゅう)” の例文
ところが陸軍の軍医を志願すると学資をきゅうしてもらうことができるので、それならばとうので軍医になることに方針を定めました。
ヘルムホルツ (新字新仮名) / 石原純(著)
そしてまた誰か他人の所有にまさるところの面白い、味のある、平凡ならぬ骨董を得ることを悦ばぬ者があろう。もとむる者が多くて、きゅうさるべき物は少い。
骨董 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
一向ひたぶるに東上の日を待つほどに郷里にては従弟よりの消息を得て、一度は大いに驚きしかど、かかる人々の厚意にりて学資をさえきゅうせらるるの幸福を無視するは勿体もったいなしとて
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
あるいはきみなるものは自分に対して常に衣食いしょくきゅうしていてごろ生命のもとである。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)