経堂きょうどう)” の例文
殊に仁王門におうもんを這入って右手めての、五重の塔、経堂きょうどう、ぬれ仏、弁天山べんてんやまにかけての一区劃くかくは、宵の内からほとんど人通りがなかった。
一寸法師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
一箇月たって腹部の傷口だけは癒着した。けれども私は伝染病患者として、世田谷区・経堂きょうどうの内科病院に移された。Hは、絶えず私の傍に附いていた。
参籠所から位牌堂いはいどう、位牌堂から経堂きょうどう中堂ちゅうどう、つづいて西谷にしだに檀林だんりん、そこから北へ芬陀梨峯ふんだりみねへ飛んで奥の院、奥の院から御供寮ごくりょう、それから大神宮に東照宮三光堂と
「はての……普請ふしん経堂きょうどうの中でする声らしい。……ちょっと見てきましょう」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
開基かいき了誉上人りょうよしょうにん始祖しそ家康いえやすの生母がここに葬られているために、寺領六百石を領して、開山堂、弁財天祠べんざいてんし外久蔵主稲荷たくぞうぬしいなり常念仏堂じょうねんぶつどう経堂きょうどう無縁塚むえんづか坊舎ぼうしゃが三カ寺、所北寮しょけのりょうが百軒
阿佐あさの病室。経堂きょうどうの病室。千葉県船橋。板橋の病室。天沼のアパート。天沼の下宿。甲州御坂峠みさかとうげ。甲府市の下宿。甲府市郊外の家。東京都下三鷹町みたかまち。甲府水門町。甲府新柳町。津軽。
十五年間 (新字新仮名) / 太宰治(著)
山下さんのひろいやしきは、世田谷せたがや区の経堂きょうどうにありました。庭が三千平方メートルもあるのです。ざしきの前の築山つきやまのあるりっぱな庭のほかに、うらてに、雑木林ぞうきばやしにかこまれた空地があります。
魔法博士 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
伴天連爺さんのアトリエは世田谷せたがや経堂きょうどうにあるのだという。
悪霊物語 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)