“絆纏”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はんてん81.0%
ばんてん19.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
白けた絆纏(はんてん)の浮浪者が出て——「爺さん、しつかりせえよ」と声をかけて片足をかつぎ、黒い布被(ぬのおほ)ひのある車へ載せるのであつた。
釜ヶ崎 (新字旧仮名) / 武田麟太郎(著)
這入ろうと思って片足高い処に踏み掛けたが、丁度出入口の処に絆纏(はんてん)を着た若い男が腕組をして立っていて、屹然(きつぜん)として動かない。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
社殿の縁には、ねんねこ絆纏(ばんてん)の中へ赤ん坊を負(おぶ)って、手拭(てぬぐい)の鉢巻をした小娘が腰を掛けて、寒そうに体を竦(すく)めている。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
土間に、顔も鼻の穴も手も真っ黒によごれた仕切り絆纏(ばんてん)の五十格好の親爺が立っていた。私が入って行くと、その親爺は黒い顔から茶色の眼を光らせて、無言で私を睨めた。
泡盛物語 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)