“素描”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すがき25.0%
デッサン25.0%
デツサン25.0%
あらがき12.5%
そべう12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
他の男子の肖像画は肖像としての美であるが、レオナルドの或る素描すがきには、男の美、荘重、叡智、自信、安定等の美感が深い美に於て表現されてゐると思ふ。
美術上の婦人 (新字旧仮名) / 岸田劉生(著)
と云う所迄が素描デッサンであって、あの日に愈絵筆ブラッシュ画板パレットを持ったのだよ。で、その手始めに、三度天人像に後光を現わしたのだ。
後光殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
これは死の素描デツサンではないのか? 一本一本針を刺されながら、いつのまにか僕の腕に、死の頭文字イニシアルの見事な入墨が、完成されつつあるのではないのか?
死の素描 (旧字旧仮名) / 堀辰雄(著)
あたりの物が皆素描あらがきのような寂しい物であるだけいっそう目に立って、この世界のものとは思えないのである。
源氏物語:12 須磨 (新字新仮名) / 紫式部(著)
それから、繪の道具や、生徒の一人で可愛らしい小天使のやうな少女の顏の素描そべうや、モオトンの谷と、その邊りの野原で描いた、いろ/\な風景などのスケッチも探し出した。