“紆余”の読み方と例文
読み方割合
うよ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
松岡毅軒は「墓誌ノ銘ナキハ例ヲ帰震川きしんせんガ『亡児䎖孫ノ壙誌こうし』『寒花葬志』ニ取レリ。而シテ文ノ簡浄紆余うよナルコトほとんどコレニ過グ。」
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
左程さほどにもない距離に思われても、歩いてみると案外、紆余うよ曲折のあるのが山道の常で、日本左衛門の飄々乎ひょうひょうこたる姿を、沢辺さわべの向うに見ていながら
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この「七曲ななまがり」といわれている街道は、昔、敵兵が攻めて来るとき、城の天主閣から、どの道に来てもわかるように、わざと紆余うよ曲折させたものだという。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)