“うよ”の漢字の書き方と例文
語句割合
紆余100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その一筆一声いずれもただちに全体の精神を現わさざるものはなく、また画家や音楽家において一つの感興である者が直に溢れて千変万化の山水となり、紆余うよ曲折の楽音ともなるのである。
善の研究 (新字新仮名) / 西田幾多郎(著)
臨終の苦悶くもん紆余うよ曲折すると言い得る。あるいは行き、あるいはきたり、あるいは墳墓の方へ進み、あるいは生命の方へ戻ってくる。死んでゆくことのうちには暗中模索の動作がある。
そこでこれは大変だ、念力には感光作用もあるらしいということになったのだそうである。実際はもっと紆余うよ曲折はあったのであるが、結局すじはそういうことらしい。これでは話にもならない。
千里眼その他 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)