米錢べいせん)” の例文
渠等かれら米錢べいせんめぐまるゝときは、「お月樣つきさまいくつ」と一齊いつせいさけれ、あとをもずしてはしるなり。ただ貧家ひんかふことなし。
蛇くひ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
はじめは人皆ひとみな懊惱うるさゝへずして、渠等かれらのゝしらせしに、あらそはずして一旦いつたんれども、翌日よくじつおどろ報怨しかへしかうむりてよりのちは、す/\米錢べいせんうばはれけり。
蛇くひ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)