“箕子”の読み方と例文
読み方割合
きし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
箕子きしが殷の墟を過ぎた麦秀の候には既に遅く、つわものどもが夢の跡を偲ぶ夏草も茂ってはいなかったが、往時を追想しているとひとりでに涙がこぼれた。
木曽駒と甲斐駒 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
微子びし箕子きし比干ひかんは共にいんちゅう王の無道を諌めた。微子は諌めてきかれず、去って隠棲した。箕子は諌めて獄に投ぜられ、奴隷となった。比干は極諌して死刑に処せられ、胸をかれた。
現代訳論語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)