竪薦タツゴモ)” の例文
半永住的の建て物を造り出す樣になつた前に、毎年、新室を拵へた時代があることが推せられる。屋は苫であり、壁は竪薦タツゴモであつた。
壁と言ふよりは、壁代カベシロであつた。天井から弔りさげた竪薦タツゴモが、幾枚も幾枚も、ちぐはぐに重つて居て、どうやら、風は防ぐやうになつて居る。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
壁と言ふよりは、壁代カベシロであつた。天井から吊りさげた竪薦タツゴモが、幾枚も幾枚も、ちぐはぐに重つて居て、どうやら、風は防ぐやうになつて居る。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
壁と言ふよりは、壁代カベシロであつた。天井からりさげた竪薦タツゴモが、幾枚も幾枚も、ちぐはぐに重つて居て、どうやら、風は防ぐやうになつて居る。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
噛みつくやうにあせつて居る家長老イヘオトナ額田部子古ヌカタベノコフルのがなり聲がした。同時に、表戸は引き剥がされ、其に隣つた、幾つかの竪薦タツゴモをひきちぎる音がした。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
同時に、表戸は引き剥がされ、其に隣つた、幾つかの竪薦タツゴモをひきちぎる音がした。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
同時に、表戸は引き剥がされ、其に隣つた、幾つかの竪薦タツゴモをひきちぎる音がした。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)