“立勝”の読み方と例文
読み方割合
たちまさ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この御警策の賜物たまものでございましょう、わたくし風情ふぜいの眼にも、東福寺の学風は京の中でも一段と立勝たちまさって見えたのでございます。
雪の宿り (新字新仮名) / 神西清(著)
お坊ちゃん育ちの一郎と比べると格段に立勝たちまさっている澤は、先年父親の死んだ時、学資の関係で廃学しなければならなかったのを、一郎の父が息子の良友と見込んで
九月一日 (新字新仮名) / 水上滝太郎(著)
男ぶりとか立勝たちまさったものがあればまだしもだが、ひょっこり着流しで、くわを下げてかおを出したところを見て、非常な失望を感じましたよ、こんな風采の揚らない男に
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)