空返事そらへんじ)” の例文
加減かげんうちでもこしらへる仕覺しがくをしておれとたび異見ゐけんをするが、其時そのときかぎりおい/\と空返事そらへんじしてつからにもめてはれぬ、とつさんはとしをとつて
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
さうしてそれがまた、あの案内の女が、しやべりつづけに喋つて居るその家の由来に就て、何の興味も持たぬらしく、ただ無愛想に空返事そらへんじを与へて居るに過ぎなかつた所以ゆゑんででもある。