空洞ほら)” の例文
お絹が想像した通り洞然たる空洞ほらである。しかも人工を加えたもの、燈火をかかげて見廻したなら、空洞の壁に下に通う、階段のあることを知ることが出来よう。短時日に作ったものではない。
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
支那でいわゆる冬瓜蛇はこの族のものかとおもうが日本では一向見ぬ。『西遊記』一に、肥後五日町の古いえのき空洞ほらに、たけ三尺余めぐり二、三尺の白蛇住む。その形犬の足なきかまた芋虫によく似たり。