“秀三”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しうさん50.0%
ひでぞう50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
猫を葬つた壬寅の歳には神田松坂町の流行医塩田秀三しうさんの養子になつて、子良三りやうさんをもまうけてゐた。年は既に三十六歳、榛軒よりわかきこと三歳であつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
塩田しんは既に屡此伝記に出でた人物である。祖父は小林玄端げんたん、父は玄瑞げんずゐであつた。玄瑞は出羽国山形より江戸に来て蘭門に入り、塩田秀三しうさんの家を継ぎ、楊庵と改称した。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
一月いちげつ二日に保の友武田準平が刺客せきかくに殺された。準平の家には母と妻とむすめ一人ひとりとがいた。女の壻秀三ひでぞうは東京帝国大学医科大学の別科生になっていて、家にいなかった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)