“禁裏”の読み方と例文
読み方割合
きんり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ことに信長公たび/\の御上洛にもかゝわらず、一ども使節をさし上げられたこともないので、それでは禁裏きんりさまや公方くぼうさまにも恐れ多い。
盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
一方の柴進さいしんは、はたごへ帰ると、さっそく宋江へ「山東宋江」の宸筆しんぴつを見せ、またつぶさに、禁裏きんりの様子もはなして聞かせた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「まあ、あのお公卿様、禁裏きんり様にお附きあそばすお公卿様が、奥方様のお里方なのでござりまするか」
大菩薩峠:13 如法闇夜の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)